重賞レースについて

ヴィクトリアマイル

東京競馬場で行われる芝1600mの重賞競走です。
競走名はローマ神話に出てくる勝利の女神からヴィクトリアマイルと名付けられた。
2006年の中央競馬の番組改定により、古馬の重賞競走の整備の一環として4歳以上牝馬限定の国際・指定の定量の重賞競走ヴィクトリアマイルとして新設された。
国際競走・指定交流競走なので、外国調教馬と地方所属の競走馬も出走可能になっている。
ヴィクトリアマイルが創設される前までは、牝馬限定のG1は2歳限定の阪神ジュベナイルFか3歳牝馬三冠競走の桜花賞、オークス、秋華賞か3歳以上のエリザベス女王杯で、古馬の牝馬はエリザベス女王杯しかなく、有力な牝馬の競走馬はG2,G3の重賞競走で重い斤量を背負って出走するか、止むを得ず牡馬との混合競走を目指すしかなかった。
しかし、ヴィクトリアマイルが創設されたことにより、古馬牝馬の春の目標となり、エリザベス女王杯と対となる春の古馬女王決定戦と位置づけれられた。
ヴィクトリアマイルの創設に関して、競走馬のレベル向上のため、強い牝馬は早期引退して繁殖牝馬となるべきという反論意見もあった。
創設当初はG1競走の中でも格が低く見られていたが、ダンスインザムード、ウォッカ、ブエナビスタなどの牡馬とも互角以上に戦える牝馬の出走により、春のG1競走の中でも注目度がかなり高いレースとなった。